頭皮の皮脂分泌は過剰に抑える必要はない

女性ならではの頭皮の皮脂の注意点

頭皮の皮脂は多すぎると毛穴をふさぎ脱毛へとつながってしまいます。しかし、逆に皮脂が少なすぎるとドライ頭皮となり、かゆみや炎症が発生するばかりか、異常な抜け毛を起こしてしまうことがあります。

 

男性の場合、過剰に皮脂が発生することはよくあります。これは髪を洗う回数が少なかったり、洗い方が雑だったりするのが原因です。しかし、女性の場合は頭皮ケアの意識が高いため、皮脂が多すぎるということはあまりありません。むしろシャンプーをしすぎてドライ頭皮になってしまうことに注意をした方がいいでしょう。

 

人間の頭皮のしくみ

 

皮膚と同じく、頭皮には水分が含まれています。健康な頭皮には、30%の水分が含まれていると言われています。頭皮の角質層は0.02mmとなりかなり薄いですが、最大20%ほど水分をキープすることができ、水分のおかげで外部の刺激から頭皮を守ることができるのです。

 

角質層の水分が20%程度あるとしっとりとした頭皮になりますが、10%以下になると乾燥してガサガサになってきます。そうなると、フケが大量発生したり、抜け毛につながったりします。

 

水分を適切に保つためには、角質層にある細胞間脂質と、角質層の表面をカバーする皮脂膜が必要です。これらの皮脂が、水分が外部に蒸発しないように抑えてくれるのです。

 

角質層にある細胞間脂質の約40%はセラミドという脂質成分となり、頭皮の内側にある水分量を調整する役割があります。細胞間脂質は水分とセラミドがミルフィーユのように層(ラメラストラクチャー)をつくっており、さらに角質細胞内にある天然保湿因子などの作用によって水分を保持します。そのため角質層が頭皮の潤いを保持できるのです。

 

頭皮が十分に水分を含んでいると、ラメラストラクチャーが体内の水分を外に出さないように守ってくれるため、化学物質や細菌といった外部刺激から頭皮をガードしてくれます。
一方、頭皮が潤いをなくすと、角質層が皮脂膜を作れなくなるため、さらに頭皮の水分が蒸発していきます。細胞間脂質や天然保湿因子が減少して外部刺激をガードしてくれなくなるため、かゆみなどが発生するようになります。

 

シャンプーをしすぎると頭皮の皮脂を落としてしまうため、結局は頭皮の潤いまでも失われてしまうのです。

 

また、シャンプーを適切にしていても頭皮が乾燥することはあります。頭皮には髪の毛があるので、皮膚に比べて乾燥はしにくいのですが、冬場など乾燥しやすい時期は頭皮も乾燥してしまうことがあります。

 

頭皮に潤いを与えるには

 

シャンプーの量や回数に注意すれば、自然と潤いが生まれてきますが、時間がかかることもあります。もしすぐに頭皮に水分を与えたいときは、化粧水や乳液を使うとよいでしょう。商品選択基準としては、ラメラストラクチャーを作るためのセラミドが含まれているものを選ぶといいでしょう。